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化粧水を髪の毛に使うのは効果ある?メリット・デメリットと正しいケア方法

乾燥する季節になると、髪の毛のパサつきや静電気が気になる方も多いでしょう。

そんなとき、「いつも顔に使っている化粧水を髪にもつければ、潤いを与えられるのでは?」と考えたことはありませんか?手元にある化粧水で髪の乾燥を手軽にケアできるなら嬉しいですよね。

しかし、本当に顔用の化粧水を髪に使って効果があるのか、不安に感じる声もあります。

本記事では「化粧水を髪の毛に使う」ことについての検索意図を分析し、そのメリット・デメリットや正しいヘアケア方法を解説します。髪や頭皮の乾燥に悩む読者の疑問に答えながら、最適なケア方法やおすすめ商品もご紹介します。

この記事のポイント
  • 化粧水の成分や特性が髪に与える影響を理解できる
  • 化粧水使用時のメリットとデメリットを把握できる
  • 効果的な化粧水の使い方やヘアケア方法が分かる
  • 専用ヘアケア製品との使い分けの重要性が認識できる
目次

化粧水を髪の毛に使ってもいい?結論とその理由

化粧水を髪の毛に使ってもいい?結論とその理由

結論から言うと、顔用の化粧水を髪の毛に使っても大きな害はありませんが、保湿効果は限定的です。 髪に一時的な潤いを与えることはできますが、化粧水だけで髪の乾燥を根本的に解決するのは難しいでしょう。その理由を理解するために、まず髪と肌の違いを知っておく必要があります。

髪の毛と肌では、水分と油分のバランスが異なります。髪はタンパク質で構成された死んだ細胞であり、水分を保持する力があまりありません。

一方、肌は生きた細胞で、水分を蓄える機能があります。肌の場合、化粧水で水分を与えた後に乳液やクリームでフタをしますよね。同じように、髪の毛も油分によるコーティングがないと水分をとどめておけません。 化粧水の主成分は水なので、髪につけても蒸発しやすく、そのままでは潤いが長続きしないのです。

ただし、化粧水に含まれるヒアルロン酸やコラーゲンなどの保湿成分が髪に浸透すれば、一時的な保湿効果は期待できます。 実際、美容師さんの中には「化粧水を髪に使っても問題ない。乾燥時の応急措置になる」という意見もあります。

一方で「化粧水だけではすぐ蒸発して逆に髪がパサつく」と指摘する専門家もいます。つまり、化粧水を髪に使うこと自体はNGではないものの、髪の保湿対策としては完璧ではないというのが実情です。このあとで詳しくメリットとデメリットを見ていきましょう。

化粧水を髪に使うメリット

化粧水を髪に使うメリット

まずは、化粧水を髪に利用することで考えられるメリットから整理します。意外にも「手軽さ」や「一時的な潤い補給」といった利点があります。

  • 手元の化粧水ですぐ保湿できる: 専用のヘアケア用品を持っていなくても、普段使っている化粧水があればすぐに髪や頭皮に潤いを与えられます。ヘアミルクやヘアオイルを切らしているときの応急処置として活用できますし、余っている化粧水の有効活用にもなります。
  • 乾燥や静電気の抑制に役立つ: 髪の乾燥が気になる部分に化粧水をつけると、一時的にしっとりさせてパサつきや静電気を抑えることができます。冬場に髪が広がったり静電気でまとまらないとき、水分を与えることで落ち着かせる効果が期待できます。
  • 頭皮の保湿ケアになる: 化粧水は本来肌用ですから、乾燥しがちな頭皮に潤いを与える目的には適しています。頭皮のかゆみやフケ対策として、洗髪後に地肌につけてマッサージすれば、肌と同じように保湿ケアが可能です。顔だけでなく頭皮も乾燥する方には嬉しいポイントでしょう。

以上のように、化粧水を髪に使うメリットは「手軽さ」と「一時的な保湿」にあります。

思い立ったときすぐケアできるのは便利ですが、あくまで応急的な潤い補給であり、効果が長続きしにくい点は念頭に置いておきましょう。

化粧水を髪に使うデメリット・注意点

次に、化粧水を髪に使う際のデメリットや注意点を確認しましょう。正しい知識を持たずに使うと、かえって髪や頭皮に悪影響を及ぼす可能性があります。

髪の水分が蒸発しやすく、逆にパサつく

髪の水分が蒸発しやすく、逆にパサつく

化粧水の最大の弱点は油分がほとんど含まれないことです。髪に水分を与えても、そのままではどんどん蒸発してしまいます。髪はキューティクルに覆われていますが、濡れた状態が長引くとキューティクルが開いて内部の水分が逃げやすくなります。

その結果、「化粧水で濡らす→乾くときに水分も一緒に飛ぶ→以前より髪が乾燥する」という悪循環が起こりかねません。潤すつもりが、かえって髪のパサつきを招いてしまうこともあるので注意が必要です。特に何も油分でフタをしないで放置するのはNGです。

髪がべたついたりゴワついたりする

化粧水は肌への使用感を良くするために、グリセリンやBG(ブチレングリコール)など高い保湿力を持つ成分や、とろみを出す増粘剤が配合されています。

これらは肌ではうるおいを与えてサラッと仕上げるのに役立ちますが、髪につけるとベタベタしたり、乾いた後にゴワゴワ・カピカピに感じることがあります。

特に保湿成分が多めのリッチな化粧水ほど、髪には重たく残留しやすいでしょう。さらに、化粧水自体には油分が少ないため時間が経つと水分だけ蒸発し、保湿はされていないのにベタつきだけ残るという残念な状態にもなり得ます。

髪を触ったときに皮脂汚れのようなベタつきや、逆にバリバリに乾いた感じが出てしまう場合もあるのです。

ヘアカラーが色落ちしやすくなる

ヘアカラーが色落ちしやすくなる

カラーリングをしている髪の場合、化粧水の使用にはさらなる注意が必要です。髪が濡れるとキューティクルが開きやすくなり、染料が流出しやすい状態になります。

化粧水で髪を濡らしたまま放置すると、せっかくのヘアカラーが落ちやすくなったり、色ムラの原因になることがあります。また、キューティクルの損傷が進むと髪表面が粗くなって光をうまく反射できず、染めた色がくすんで見えることもあります。

カラーの色持ちを重視するなら、髪に不要な水分を長時間残さないよう気をつけましょう。

高価な化粧水ほどコスパが悪い

髪の毛の表面積は顔よりもずっと広いため、髪全体に潤いを与えようとすると大量の化粧水が必要になります。もしデパコスや高級ブランドの化粧水を使っている場合、髪にまで贅沢に使っていては減りが早くもったいないですよね。

コットンに含ませて顔につける程度の量では髪全体は潤せないため、ついドバッと使ってしまいがちです。結果としてコストパフォーマンスが悪く、経済的ではありません。

ドラッグストアのプチプラ化粧水ならまだしも、お気に入りの高価な化粧水を髪用に消費するのは避けた方が良いでしょう。

アルコール配合の化粧水は髪・頭皮に刺激になる

化粧水によってはエタノールなどのアルコールが含まれているものがあります。アルコールには肌を引き締めたり殺菌したりといったメリットもありますが、髪や頭皮にとっては刺激が強く、乾燥を招く原因になりかねません。

アルコールは皮脂や油分を溶かすため、髪につけると必要な油分まで奪ってパサつきやキューティクルの乱れを引き起こす可能性があります。

頭皮につけた場合も、乾燥やヒリヒリ感、場合によってはフケや抜け毛の原因になることも。髪に化粧水を使う際は、アルコールフリーまたは低刺激処方のものを選ぶことが大切です。

以上が主なデメリットと注意点です。まとめると、「化粧水を髪に使うと一時的には潤うが、そのままではすぐ乾いてしまい、場合によってはベタつき・ダメージ・色落ちなどのマイナス面もある」ということです。

では、どうしても化粧水で髪をケアしたい場合は、どのように使えばいいのでしょうか?次の章で、効果的な使用方法のポイントを解説します。

化粧水を髪に使うときのポイント

化粧水を髪に使う場合は、いくつかコツを押さえることでデメリットを最小限にできます。「それでも化粧水を上手に活用したい」という方は、以下のポイントに注意してみてください。

スプレータイプの化粧水を活用する

スプレータイプの化粧水を活用する

手のひらに化粧水を取って髪になじませようとすると、広い髪全体に均一につけるのは難しく、ムラづきやつけすぎの原因になります。おすすめはスプレータイプの化粧水です。

市販のミスト状化粧水(アトマイザーに入った化粧水など)を使うか、手持ちの化粧水を100均などで買えるスプレーボトルに移し替えて使いましょう。

ミストにして吹きかければ、髪全体に薄くまんべんなく行き渡り、垂れて滴る心配も減らせます。細かい霧状にすることで、過度な濡れを防ぎながら髪をしっとり落ち着かせることができます。

髪全体ではなく頭皮を中心になじませる

化粧水をつける際は、毛先よりも地肌(頭皮)中心に使うのがコツです。髪そのものは先述の通り保湿効果が長続きしにくいですが、頭皮は肌と同じ構造なので化粧水の恩恵を受けやすい部分です。

特に乾燥しやすい分け目やつむじ周辺にシュッと吹きかけ、指の腹でマッサージするようになじませましょう。頭皮に直接うるおいを与えることで、かゆみやカサつきの予防にもなります。

頭皮環境が整えば健康な髪も生えやすくなりますので、髪よりまず地肌ケアに化粧水を活用してみてください。毛先や髪全体に使う場合も、軽く表面を撫でる程度にとどめ、つけすぎないことが肝心です。

お風呂上りのタイミングで使う

お風呂上りのタイミングで使う

化粧水を髪や頭皮につけるベストなタイミングは、お風呂上がりで髪を洗った直後です。

シャンプー後の清潔な状態なら成分が浸透しやすく、また頭皮も乾燥しやすいので保湿効果が高まります。タオルドライで髪の水気をある程度切ったら、地肌に向けて化粧水をスプレーし、頭皮マッサージをしながらなじませましょう。

その後、必ずドライヤーで髪を乾かすことも大切です。濡れたまま放置すると前述の通り髪に良くないため、化粧水をつけた後は迅速に乾かしてください。なお、普段ヘアオイルやヘアミルクを使っている場合は、順番は「化粧水 → ヘアオイル(またはヘアミルク) → ドライヤー」がおすすめです。

髪と頭皮に先に化粧水で潤いを与え、その後に油分を補給してから乾かすことで、しっとり感を保ちつつダメージを防ぎやすくなります。

化粧水後はヘアオイルやヘアミルクでフタをする

髪に化粧水を使っただけでは水分が逃げてしまうため、後から油分でフタをするケアが重要です。

これはスキンケアで言う「乳液・クリーム」の役割にあたります。髪の場合、洗い流さないトリートメントとして販売されているヘアオイルやヘアミルクを併用しましょう。

化粧水で頭皮と髪に水分を与えた後、毛先を中心にヘアオイル(またはヘアミルク)をなじませてから乾かすと、潤いが閉じ込められてパサつきを予防できます。

特に毛先は痛みやすいので、オイルやクリーム状のヘアトリートメントでコーティングして保護することが大切です。 化粧水+油分の二段構えでケアすることで、化粧水単独よりも格段にしっとり感が持続するでしょう。

以上のポイントを守れば、化粧水を髪に使う場合でもできるだけデメリットを減らし、メリットを活かすことができます。「スプレーで薄く、頭皮メイン、風呂上がりに、仕上げは油分」という4点を覚えておきましょう。

髪の乾燥を防ぐには専用のヘアケアがおすすめ

化粧水を活用する方法をご紹介しましたが、根本的に髪の乾燥やダメージをケアするには、やはり髪専用に作られたヘアケアアイテムを使うのがおすすめです。

美しいツヤ髪を保つためには、日々のケアで油分と水分をバランス良く補給し、キューティクルを保護してあげる必要があります。そこで、髪の保湿に効果的なアイテムをいくつかピックアップしてみます。

ヘアミルク(洗い流さないトリートメント)

ヘアミルクは適度な水分と油分を併せ持った乳液状のトリートメントで、髪の内部に潤いを与えつつ表面をコーティングできます。髪の化粧水+乳液のような役割を果たし、パサつきがひどい髪もしっとり柔らかに整えてくれます。

市販では「いち髪の和草ミルク」や美容室専売の「ミルボン エルジューダ エマルジョン」などが人気です。オイルのベタつきが苦手な方でも使いやすく、寝ぐせ直し兼トリートメントとしても重宝します。

ヘアミスト(髪用化粧水)

髪全体に潤いを補給したいときは、髪専用の保湿ミストを使うのも手です。ドラッグストアでも「寝ぐせ直し用ウォーター」などの名前で各種販売されています。例えば花王リーゼの「うるおいヘアウォーター」などは、水分とともにわずかな整髪成分が入っており、髪をしっとり落ち着かせるのに適しています。

最近では「髪の化粧水」というコンセプトで、美容液成分を配合した高保湿のヘアミストも発売されています(例:ラ・カスタのヘアローションシリーズ)。

髪専用に作られている分、顔用化粧水より髪への浸透力や保湿持続力が考慮されているのが強みです。

ヘアオイル

髪の表面にツヤを与え水分蒸発を防ぐには、やはりヘアオイルは欠かせません。

アルガンオイルや椿オイル配合のヘアオイルを毛先中心につければ、乾燥から保護するとともにまとまりやすくなります。

化粧水やヘアミストで水分補給+ヘアオイルでフタという組み合わせがベストです。市販品では「大島椿オイル」や、先述したミルクと同シリーズの「エルジューダ グラマラスルーツオイル」など様々あります。

自分の髪質に合った軽さのオイルを選ぶと良いでしょう。

頭皮用保湿ローション・美容液

頭皮の乾燥が気になる場合は、頭皮ケア専用のローションや美容液を取り入れるのも効果的です。

無香料・低刺激で頭皮の潤いを保つ製品(例:無印良品の頭皮用エッセンススカルプDボーテの薬用頭皮保湿ミストなど)が市販されています。

洗髪後に直接頭皮になじませてマッサージすることで、フケ・かゆみを防ぎ健やかな地肌環境を育めます。顔用化粧水で代用するよりも、こうした頭皮専用の保湿剤を使う方が安心です。

このように、髪や頭皮の乾燥対策には用途に合わせた専用アイテムが多数あります。化粧水はあくまで応急処置や補助的な役割と捉え、日常的にはこれらのヘアケア製品でしっかり保湿・補修してあげることが、美髪への近道です。

また、日頃のシャンプーやトリートメント選びも重要です。保湿成分配合のシャンプー・コンディショナーを使ったり、定期的に美容院でトリートメントを受けることも髪質改善に繋がります。髪も肌と同様に毎日のケア積み重ねが大切ですので、自分に合った方法で潤いケアを続けていきましょう。

まとめ

「化粧水を髪の毛に使ってもいいの?」という疑問について、メリット・デメリットや正しいケア方法を見てきました。化粧水を髪に使うこと自体は決して悪いことではなく、一時的な潤い補給にはなります。

しかし、化粧水だけでは髪の水分を保ち続けることは難しく、場合によってはパサつきやベタつき、カラーの色落ちなどデメリットも生じます。

髪に化粧水を使うなら、スプレーで頭皮中心になど適切な使い方を心掛け、必ず後でヘアオイルやミルクで保湿の仕上げをするようにしましょう。

とはいえ、やはり本格的な髪の乾燥対策にはヘアケア専用品の使用がおすすめです。化粧水はあくまでサブ的な位置づけにして、日々のケアでは髪用のミルクやオイル、頭皮用ローションなどを取り入れると効果的です。そうすることで、髪本来のうるおいとツヤをしっかり守ることができます。

大切なのは、自分の髪や頭皮の状態に合わせて適切にケアすることです。顔の延長で髪もスキンケア感覚で潤す発想は素晴らしいですが、髪の構造に合った方法でケアすることでより高い効果が得られます。

今回紹介した知識を参考に、乾燥に負けないうるツヤ髪を目指してケアを続けてみてくださいね。

  • 顔用化粧水を髪に使うことは応急処置として有用である
  • 髪は肌と異なり水分保持力が低い構造である
  • 化粧水は主に水分で構成され保湿効果が限定的である
  • ヒアルロン酸等の保湿成分により一時的な潤いを得ることが可能である
  • 化粧水単独では水分が蒸発しやすくパサつきを招く可能性がある
  • スプレータイプの化粧水が均一な塗布に適している
  • 化粧水使用後はヘアオイルで油分を補うことが推奨される
  • 頭皮への化粧水使用はかゆみやカサつきを防ぐ効果がある
  • カラーリング済みの髪は化粧水使用により色落ちの危険性がある
  • 高価な化粧水の髪使用はコストパフォーマンスが低下する原因である
  • アルコール配合の化粧水は髪や頭皮に刺激を与える恐れがある
  • お風呂上がりの使用が成分の浸透を促進するタイミングである
  • 専用ヘアケア製品の使用が根本的な乾燥対策に有効である
  • 日々のヘアケアでは水分と油分のバランス調整が重要である
  • 自身の髪質に合わせた製品選びが美髪維持の鍵である
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この記事を書いた人

年齢とともに変わる肌の悩みを実感し、スキンケアの勉強をスタート。
仕事や育児、家事に忙しい世代でも「簡単に続けられるスキンケア」を追求。
忙しい毎日でも、ちょっとした工夫で「美肌スイッチ」をONにできる!

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