スキンケアをした直後に、前髪や髪の毛が顔にぺたっとくっついてしまった経験はありませんか?
例えば、化粧水や乳液を塗った直後に前髪がベタッとおでこに張り付いて離れず、何度も手で払いのけた…そんなプチトラブルに心当たりのある方も多いでしょう。
結論から言うと、スキンケア後に髪の毛がくっついてしまう主な原因は、肌に残ったスキンケア製品のベタつきと、髪や肌の乾燥・皮脂バランスの乱れにあります。
対策としては、ベタつきにくいスキンケアアイテムの選択や髪をまとめる工夫、スキンケアとヘアケアの順番を見直すことなどで改善が可能です。この記事では、この悩みの具体的な原因と改善策を初心者にも分かりやすく解説していきます。
- スキンケア後に髪の毛がくっつく主な原因
- 髪の毛が張り付くのを防ぐスキンケアとヘアケアの工夫
- 静電気や皮脂の影響を減らす方法
- 便利なアイテムを活用した効果的な対策
スキンケア後に髪の毛がくっつく原因
スキンケアをした後に髪の毛(特に前髪)が顔にくっついてしまうのには、いくつかの原因が考えられます。ここでは主な原因を解説します。
なお、髪が顔に張り付いたままだと衛生的にも良くなく、髪に付着した皮脂やホコリが肌に刺激を与えてニキビなど肌トラブルの原因になることもあります。原因を把握して適切に対処することが大切です。
自分の状況に当てはまるものがないかチェックしてみてください。
スキンケア製品の残留やベタつき

スキンケア後に顔がベタベタしたままだと、髪の毛がそこに触れたときに簡単に貼り付いてしまいます。例えば、保湿クリームや乳液を塗った直後に髪が触れると、クリームの油分で髪が肌にくっついてしまうのです。
油分の多いクリームやシリコン配合のスキンケア製品は特に肌表面に残りやすく、べたつきを感じやすい傾向があります。そのため、塗った後にきちんと肌に馴染ませないまま放置してしまうと、顔に残った成分に髪が触れてペタッとくっついてしまいます。
また、スキンケア製品をつけすぎている場合も注意が必要です。適量を超えて塗布すると肌が吸収しきれず表面に残り、結果として髪の毛が吸い寄せられる原因になります。顔に触れたとき手がベタつくようなら、それは髪がくっつきやすいサインと言えるでしょう。
髪や頭皮の乾燥による静電気
髪の毛や頭皮が乾燥してパサパサの状態だと、静電気が発生しやすくなります。髪が乾燥していると軽くなって静電気でふわふわ浮きやすく、近くの肌に引き寄せられてくっつくことがあります。
特に冬場など空気が乾燥する季節は、髪に静電気が帯電しやすく、スキンケア後の少ししっとりした顔に髪が張り付いてしまいやすいのです。頭皮の乾燥も影響します。頭皮が乾くと髪の根元の潤いが不足し、髪全体がパサついて静電気を帯びやすくなります。
実際に、ドライヤーのかけすぎやシャンプーのしすぎで髪が乾燥している人は、洗顔後やスキンケア後に髪が顔にまとわりつきやすいという声もあります。髪を触ったときパチパチと静電気を感じたり、ブラシでとかした際に髪が広がるようなら、乾燥と静電気が原因の一つかもしれません。
肌の皮脂過剰(乾燥によるべたつき)

肌が乾燥しがちな人は、実は皮脂の過剰分泌にも注意が必要です。肌が潤い不足になると防御反応で皮脂が多く分泌されやすくなり、特におでこ(額)や鼻周りはテカリやすくなります。
この皮脂が前髪につくと、時間が経つにつれて前髪が油分でしっとりしてしまい、肌に貼り付く原因となります。スキンケア直後に限らず、「朝セットした前髪が昼にはベタついて張り付いている」という場合、肌や頭皮から出た皮脂が前髪についてしまっている可能性が高いです。
さらに、髪が細かったり軟毛の人は、少量の油分でも髪がへたりやすく、前髪がべたついて肌に貼り付きやすい傾向があります。特にオイリー肌の方や、保湿不足でインナードライ状態の肌では、皮脂分泌が活発で前髪がくっつきやすくなる傾向があります。
また、スキンケアのやり方によっては逆に皮脂を過剰に分泌させてしまうこともあります。例えば、洗顔で必要以上に皮脂を落としすぎたりアルコールの強い化粧水を使って肌を乾燥させてしまうと、その後に皮脂が余計に出てしまい、せっかくスキンケアをしても前髪がすぐにべた付く原因になります。
摩擦や環境要因(タオル・枕・湿度など)
日常のちょっとした摩擦や環境の状態も髪が顔にくっつく一因となります。例えば、洗顔後に顔を拭く際、ゴシゴシとタオルで擦ると髪や肌に静電気が発生しやすくなります。
また、お風呂上がりに濡れた髪をタオルで巻いたままスキンケアをすると、そのタオルとの摩擦で髪が広がり、顔に髪が触れやすくなることもあります。寝具の素材も関係します。
枕カバーやシーツが合成繊維だと髪と擦れて静電気が起きたり、寝ている間に前髪がおでこに貼り付いてしまう場合があります。さらに、部屋の湿度が低い環境では静電気が発生しやすく、逆に湿度が高すぎると汗ばみやすいため肌がべたついて髪が付きやすくなります。
つまり、乾燥しすぎても湿気が多すぎても髪の毛は顔にくっつきやすくなるのです。身の回りの環境要因にも目を向けると、意外な原因が見つかるかもしれません。
スキンケアで髪の毛がくっつく悩みの改善策
髪の毛が顔にくっついてしまう悩みを解決するには、スキンケア方法の見直しやヘアケアでの工夫が効果的です。ここでは具体的な改善策を紹介します。
主な原因と対策のポイントまとめ:
原因 | 対策のポイント |
---|---|
スキンケア製品のべたつき | 軽いテクスチャーの製品を選ぶ、適量を守る、よく肌になじませる |
髪・頭皮の乾燥(静電気) | 髪の保湿ケア(ヘアオイル等)、部屋の加湿で静電気対策 |
肌の皮脂過剰 | 肌に合った保湿で皮脂バランスを整える、おでこの皮脂をこまめにオフ |
摩擦・静電気環境 | タオルや寝具を見直す(静電気の起きにくい素材)、室内の湿度調整 |
上記を踏まえて、以下でそれぞれの対策を詳しく解説します。
ベタつかないスキンケアの工夫

まずはスキンケア自体を見直して、顔がべたべたに残らないようにすることが重要です。使用するスキンケア製品はできるだけ軽いテクスチャーのものを選び、油分の多いクリームやシリコンたっぷりの製品は控えめにすると良いでしょう。
例えば、ジェルタイプの保湿剤や乳液なら比較的さらっとして髪が張り付きにくくなります。筆者も以前、こっくりしたクリームをたっぷり塗った直後に前髪がくっついて困っていましたが、ジェル状でべたつかない保湿ジェルに変えたところ、格段に髪が貼り付かなくなりました。
また、スキンケアは適量を守って使うことも大切です。つけすぎた分は結局肌表面に残ってしまうため、「少し物足りないかな?」くらいの量から始めてみて、必要に応じて重ね付けする方が無難です。塗った後は手のひらで包み込むようにやさしく押さえて、肌にきちんと浸透させましょう。
そうすることで表面のベタつきが減り、髪の毛が付きにくくなります。もしそれでも顔の表面がテカテカする場合は、スキンケア後にティッシュで顔を軽く押さえると良いです。余分な油分をオフでき、サラサラな状態になります。
髪の毛をまとめる・保湿するヘアケア
スキンケア中や直後には、物理的に髪が顔に触れないように工夫しましょう。ヘアバンドやクリップで前髪をしっかり上げて留めておくことで、スキンケア直後に髪が額に垂れてくるのを防げます。
特に髪が長い人や前髪がある人は、スキンケアのたびにさっと髪を束ねる習慣をつけると良いです。それだけで「気づいたら髪がくっついていた」という事態をかなり防げます。
加えて、日頃からのヘアケアで髪や頭皮を保湿することも大事です。洗髪後に洗い流さないトリートメントやヘアオイルを毛先中心につけておくと、髪のパサつきが抑えられ静電気が起きにくくなります。髪に潤いがあれば、ふわふわと浮いて顔にまとわりつくのを防ぐことができます。
筆者も冬は髪が乾燥して静電気で顔に貼り付くのに悩まされましたが、出かける前に少量のヘアオイルを手ぐしでなじませるようにしたところ、髪が落ち着いてくっつきにくくなりました。
また、スキンケア後にドライヤーで髪をしっかり乾かすのも有効です。お風呂上がりに半乾きのままスキンケアをすると、髪が濡れている分余計に顔に貼り付きやすいので、スキンケア後には根元から毛先まできちんと乾かしておきましょう。
ドライヤーの温風には、もし髪にスキンケアの成分が付着していた場合、それを飛ばしてくれる効果も期待できます。さらに、髪に付着したスキンケアの残留物や皮脂を洗い落とすためにシャンプーをこまめに行うことも検討しましょう。
前髪だけが特にべたつきやすい人は、夜のシャンプー時に念入りに洗うか、朝に前髪だけ洗うという方法もあります。髪が常に清潔に保たれていれば、余分な油分が原因で顔にくっつくことも減るはずです。
スキンケアとヘアケアの順番・バランス
スキンケアとヘアケアのどちらを先に行うかによっても、髪が顔にくっつくかどうかは変わってきます。一般的には洗顔後すぐにスキンケアをした方が肌の乾燥を防げますが、その間に髪が顔についてしまうという悩みもあります。
反対に、髪を先に乾かすとスキンケアまで時間が空いて肌が乾燥してしまう恐れがあります。そこでおすすめなのは、スキンケアとヘアドライを並行して行う方法です。例えば、お風呂上がり直後に化粧水だけ先につけて肌に水分を与え、その後髪をドライヤーで8割ほど乾かします。
そして髪がある程度落ち着いてから乳液やクリームで仕上げの保湿をすると、髪がびしょ濡れの状態でスキンケアをするより格段に髪がくっつきにくくなります。また、髪を乾かす前にタオルや専用のヘアターバンで髪を包んでおくと、スキンケア中に髪が垂れてくるのを防げて快適です。
朝の支度時であれば、先にスキンケアを済ませてから髪のスタイリングに移る際、スキンケア後すぐに前髪に触れないよう数分おいてからヘアセットするだけでも違います。スキンケアとヘアケアはお互い影響し合うので、自分にとってやりやすい方法で順番やタイミングを調整し、両方のバランスを取ることが大切です。
環境と生活習慣の見直し
髪が顔にくっつく悩みを根本から減らすには、周囲の環境や日々の習慣を見直すことも効果があります。まず、部屋の湿度を適切に保つようにしましょう。
乾燥しすぎた環境では静電気が発生しやすいので、加湿器などで湿度を50〜60%程度にキープできると理想的です。ただし真夏や梅雨時など湿度が高すぎる場合は、エアコンの除湿機能を使って快適な湿度に調整しましょう。
寝るときにはシルクやコットン素材の枕カバーを使うのもおすすめです。静電気が起きにくく、寝汗で髪が肌に貼り付くのも軽減できます。また、衣類の素材による静電気にも注意しましょう。フリースやウールなど静電気が起きやすい服を着ていると、髪にも静電気が帯びて顔に引き寄せられやすくなります。
スキンケアの際にはマフラーやセーターを外す、静電気防止スプレーを衣類にかけておくなどの工夫も効果的です。タオルで顔を拭くときは優しく押さえるようにして摩擦を減らすなど、小さなことですが日常の動作も意識してみてください。
皮脂の分泌を抑えるには生活習慣の改善も重要です。睡眠不足や脂っこい食事が続くと皮脂が増えやすくなるため、規則正しい生活とバランスの良い食事を心がけましょう。さらに、頭皮の皮脂コントロールのためにシャンプー選びを見直すことも有効です。
洗浄力が強すぎるシャンプーは頭皮を乾燥させ、かえって皮脂を過剰に出させてしまうことがあります。自分の髪質・肌質に合った優しい洗浄成分のシャンプーを使い、必要な皮脂を残しつつ清潔に保つことで、前髪のべたつきを予防しやすくなります。
あわせて適度な水分補給を心がけ、肌や髪を内側から潤すことも意識しましょう。ストレスも皮脂分泌の一因となるので、適度にリラックスする時間を作ることも大切です。体の内側と外側の両面からケアすることで、髪がべたつきにくいコンディションを維持できます。
悩みに役立つ便利アイテム活用術
最後に、髪の毛がくっつく悩み解消に役立つアイテムも活用してみましょう。
例えば、あぶらとり紙やオイルコントロールペーパーは、おでこに浮いた皮脂を手軽にオフできる便利グッズです。スキンケア後に前髪を下ろす前にサッとおでこを押さえておけば、皮脂や汗で前髪がべたつくのを防げます。
また、フェイスパウダー(ルースパウダー)を軽くはたいておくのも効果的です。透明タイプのルースパウダーをスキンケアの仕上げにおでこにのせれば、表面がサラサラになって髪が付きにくくなります。最近では前髪専用の「前髪サラサラシート」や前髪用のドライシャンプー・パウダーといった商品も市販されています。(例えば**プリュスオーの『マエガミリセットパウダー』**は前髪の皮脂を吸着してべたつきを抑える人気アイテムです。)
外出先で汗をかいて前髪がくっついてしまったときに、パウダーシートで前髪のベタつきをリセットできるので1つ持っておくと安心です。
さらに、静電気防止スプレーを髪に吹きかけておくのも有効です。衣類用のものでも構いませんので、朝出かける前に前髪に軽くスプレーしておくと静電気による髪の広がりや顔への張り付きが起きにくくなります。このようなアイテムを上手に取り入れて、日頃のケアだけでは防ぎきれない場面でもサッと対処できるようにしておくと安心です。
以上、スキンケア後に髪の毛がくっつく原因と改善策をお届けしました。ちょっとした工夫で、前髪が顔に張り付く不快感はかなり軽減できるはずです。なお、人によって肌質や髪質は様々なので、ご自身に合った方法を見つけて継続することがポイントです。
ぜひ今回紹介した対処法を試してみて、快適なスキンケアタイムを手に入れてください。
総括:スキンケアで髪の毛がくっつく
この記事のまとめです。
- スキンケア後に髪の毛がくっつく原因を解説
- スキンケア製品のべたつきが髪に影響する理由
- 髪や頭皮の乾燥が静電気を引き起こす原因
- 肌の皮脂過剰が前髪をべたつかせる理由
- タオルや枕などの摩擦が髪のくっつきを悪化させる
- ベタつかないスキンケア製品の選び方
- ヘアバンドやクリップで髪をまとめる重要性
- ヘアオイルや洗い流さないトリートメントの効果
- スキンケアとヘアケアの適切な順番を解説
- 湿度調整が静電気防止に役立つ理由
- 枕カバーの素材を見直すことでくっつきを軽減できる
- 前髪専用のパウダーやドライシャンプーの活用法
- スキンケア後にティッシュで余分な油分をオフする方法
- シャンプー選びが髪と肌のべたつきに影響する理由
- 静電気防止スプレーを活用した髪のケア方法