初心者必見！ジェルと乳液の違いをわかりやすく解説

スキンケア売り場で「ジェル」や「乳液」という商品を目にすることがありますよね。

でも、この二つの違いをはっきり説明できますか？「ジェルと乳液どっちを使えばいいの？」と悩んでいる方も多いはずです。

そこで本記事では、ジェルと乳液の違いを初心者にもわかるように丁寧に解説します。

疑問に答えるQ&A形式で進めていきますので、自分の肌に合ったスキンケア選びの参考にしてくださいね。

この記事のポイント

ジェルと乳液の基本的な違い
ジェルと乳液のメリット・デメリット
肌質や季節に応じた使い分け方法
ジェルと乳液の正しい併用方法

ジェルと乳液の違いとは？

まずは基本的な違いを押さえましょう。ジェルも乳液も保湿のための基礎化粧品ですが、その成分バランスや使用感に大きな差があります。ジェルは主に水分が多く油分が少なめのゲル状保湿剤で、塗ったときにひんやりみずみずしい感触が特徴です。

一方、乳液は水分と油分がバランス良く配合されたミルク状の保湿剤で、ジェルよりもしっとりして肌に油分の膜を作り潤いを閉じ込める役割があります。

ジェルと乳液の大きな違いは、テクスチャー（質感）と保湿のアプローチです。ジェルは軽くさっぱりした使い心地で肌によく馴染み、ベタつきません。乳液はクリームほど重くはないものの適度な油分を含み、肌を柔らかく整えながら水分の蒸発を防ぎます。

では、ポイントごとに見た両者の違いを表にまとめてみましょう。

比較項目	ジェル	乳液
テクスチャー（質感）	軽くサラッとしたジェル状	とろみのある乳状でクリーミー
水分・油分バランス	水分多め・油分控えめ（油分ほぼ無しのものも）	水分＋油分バランス良好（適度な油分を含む）
使用感・仕上がり	みずみずしく爽やかでベタつかない肌にすぐ浸透しやすい	しっとり潤って柔らかい仕上がり肌表面に保護膜を作り水分キープ
保湿力	さっぱり系・軽め（保湿持続力はやや低め）	こってり系・高め（蒸発を防ぎ保湿持続）
おすすめ肌質・季節	脂性肌・混合肌向き汗ばむ夏場に最適	乾燥肌・敏感肌向き乾燥する冬場に最適

ご覧のように、ジェルと乳液は質感から効果まで異なる特徴を持っています。次の項目からは、それぞれのメリット・デメリットや選び方について詳しくQ&Aで解説していきます。

ジェルタイプの保湿剤ってどんなメリット・デメリットがあるの？

ジェルはスキンケア初心者にも扱いやすい軽い付け心地が魅力ですよね。

まずメリットですが、なんといってもベタつかないことが挙げられます。ジェルは油分が少ない分、肌に乗せるとサラッと伸びてすぐに浸透し、みずみずしい潤いを与えてくれます。暑い季節や汗・皮脂の出やすい方でも不快感が少なく、「保湿したいけどベタベタは嫌！」というときにピッタリです。

さらにジェルにはヒアルロン酸やコラーゲンなど水溶性の保湿成分がたっぷり配合されている商品が多く、肌表面をひんやり潤す効果があります。毛穴のべたつきが気になるオイリー肌や、Tゾーンだけテカりやすい混合肌の方でも使いやすいでしょう。夏場にジェルを冷蔵庫で冷やしておいて、洗顔後につけるとクールダウンにもなり気持ちいいという使い方もあります。

一方、デメリットも把握しておきましょう。ジェルはさっぱりした使い心地ゆえに、保湿の持続力では乳液に劣る場合があります。水分中心のため蒸発しやすく、乾燥しやすい環境では時間が経つと潤いが逃げてしまうことも。

特に空気が乾燥する冬場やエアコンで乾いた室内では、ジェルだけだと物足りず肌がつっぱると感じる場合があります。また油分が少ない分、肌の表面を保護する膜が薄いため、乾燥肌の人には単独では十分な保湿にならないこともあります。

総合すると、ジェルタイプの保湿剤は「ライトな潤い」で肌をみずみずしく保ちたい時に最適です。ただし乾燥しやすいときにはジェルだけでは不足することもあるので、後述する乳液やクリームで補ったり、重ね付けする工夫をすると良いでしょう。

乳液にはどんなメリット・デメリットがあるの？

乳液の最大のメリットは、水分と油分をバランスよく補給できる点です。乳液には適度な油分（エモリエント成分）が含まれており、肌に潤いのヴェールを作って水分の蒸発を防ぐ役割を果たします。

そのため保湿力が高く持続しやすいのが特徴です。つけた直後は肌がしっとり滑らかになり、乾燥によるカサつきや粉吹きを予防してくれます。特に乾燥肌や敏感肌で水分が逃げやすい方には、乳液の油分が潤いを閉じ込めて肌荒れ防止につながるでしょう。

また乳液は肌を柔らかく整える効果もあります。化粧水でたっぷり水分補給した後に乳液を使うと、角質が潤ってふっくらし、後に使う美容液やクリームの浸透※も良くなります（※角質層まで）。乳液自体にも美容成分やビタミンが配合されている商品が多く、エイジングケアや美白ケアの一助となることもあります。

ただし薬機法の観点から、「○○が治る」といった効果効能をうたうものではなくあくまで保湿による肌コンディションのサポートとして認識しましょう。

ではデメリットは何でしょうか？乳液はジェルに比べるとどうしても油分によるベタつきを感じやすい点です。脂性肌の方や暑い季節には、乳液を塗るとテカリやすく感じたり、「肌に重たい…」と不快に思う場合もあります。

また、人によっては油分が毛穴を塞ぐように感じてニキビができやすいと敬遠するケースもあります（最近はノンコメドジェニック処方の乳液も増えています）。さらに、さっぱり感を好む人には乳液のしっとり感がメイク前には向かないと感じることもあるでしょう。

まとめると、乳液は「しっかり潤いをキープして乾燥から肌を守りたい」ときに力を発揮します。ただし皮脂が多い環境や肌質ではテカリの原因になり得るため、量を調節したり、もっと軽いジェルタイプに切り替えるなど状況に応じた使い分けが大切です。

ジェルと乳液、どっちを選べばいいの？

ジェルと乳液それぞれの特徴が分かったところで、「結局自分はどちらを使うべき？」という疑問が出てきますよね。選び方のポイントは主に肌質と季節・シチュエーションです。

まずあなたの肌質を考えてみましょう。肌がテカりやすくベタつきがちな脂性肌（オイリー肌）の方は、油分少なめのジェルが適しています。

ジェルなら必要な水分を補給しつつ余計な油膜を作らないので、テカリを抑えてサッパリ保湿できます。混合肌でTゾーンは脂っぽいけど頬は乾燥する…という場合も、まずはジェルで全体を潤し、不足を感じる部分だけ乳液を重ねる方法がスムーズです。

一方、洗顔後すぐつっぱるような乾燥肌の方や、季節の変わり目にカサつきやすい敏感肌の方には乳液がおすすめです。乳液の油分が肌表面に薄いヴェールを作り、水分を逃がさないようにしてくれるため、時間が経ってもしっとり感が続きます。

次に季節やシーンで選ぶ方法です。一般的に夏場はジェル、冬場は乳液というように使い分ける方が多いです。暑い夏は汗や皮脂の分泌が盛んなので、ジェルの軽い保湿で十分だったり不快感なく使えます。逆に空気が乾燥する冬は、乳液で油分を補ってあげないとすぐ肌がカサカサになってしまうため、乳液が重宝します。季節ごとに保湿アイテムを変えるのは肌状態に合わせる賢い方法ですね。

また朝と夜で使い分ける方法もあります。朝はメイク前にあまりベタつきたくないのでジェルでサッと潤し、夜は寝ている間の乾燥対策に乳液でしっかりフタをする、といった使い方です。このように時間帯によっても使い分けることで、それぞれの良さを活かすことができます。

最後に、好みの使用感も大事な要素です。テクスチャーの好みや香りなど心理的な使いやすさも継続には重要ですよね。「ベタつくのは絶対イヤ」という人は迷わずジェルから試してみましょう。逆に「多少重くても潤い重視！」という人は乳液を選ぶと満足度が高いはずです。一概にどちらが優れているとは言えませんが、自分の肌とライフスタイルにフィットする方を選ぶのが一番です。

ジェルと乳液は一緒に使える？併用するときの順番は？

ここまでジェルか乳液か選ぶ話をしてきましたが、場合によっては両方使いたいこともありますよね。例えば「日中はジェルを使っているけど、夜は念入りに乳液も使いたい」とか、「部分的に乾燥がひどいからジェルの後に乳液を重ね付けしたい」といったケースです。

結論から言うと、ジェルと乳液を併用することは可能です。ただし、使う順番を守るのがポイントになります。

スキンケアの基本ルールとして、「水分の多いものから先に、油分の多いものを後に」使うのが効果的と言われます。これは重ね付けしたときに浸透※を妨げず効率よく保湿できるためです（※角質層まで）。

このルールに従えば、ジェル⇒乳液の順で使うのが正解です。具体的には、洗顔後まず化粧水で肌に水分を与えたら、次にジェルを塗って肌内部に潤いを送り込みます。その後、乳液を重ねて油分の膜で水分を閉じ込めるイメージです。ジェルで肌が潤った状態に乳液を蓋をすることで、水分が蒸発せず長時間もちもち肌が続きます。

併用するときは、それぞれの適量を守りましょう。ジェルも乳液も「たくさん塗れば良い」というものではなく、適度な量で十分効果があります。ジェルは商品によりますが真珠粒大〜500円硬貨大など、乳液はポンプ1〜2プッシュ程度が目安です。

まずジェルを伸ばして馴染ませ、少しおいて肌に浸透したら、その上から乳液を優しく押さえるようになじませます。こうすることでベタつきも気になりにくく、重ね付けのメリットを享受できます。

ただし、全員が併用すべきというわけではありません。 普段のケアでどちらか一方で十分潤っているなら、無理に重ねる必要はないでしょう。肌がべたつきやすい人が無理に乳液まで重ねると、かえってニキビの原因になることもあります。

あくまで肌の状態に合わせて柔軟に取り入れてください。「今日は乾燥がひどいからジェルの後に乳液も使おう」「今日は暑いしベタつくからジェルだけにしよう」というように、その日のコンディションで調整するのもOKです。