「メイク前 乳液 いらない?」 そうスキンケア初心者さんが疑問に思うこと、ありますよね。
朝の忙しい時間帯、化粧前に乳液をつけるべきかどうか迷っている方も多いのではないでしょうか。結論から言うと、メイク前の乳液は必ずしも全員に必要というわけではありません。
肌質や他のスキンケア方法によっては、乳液を省略しても問題ない場合があります。ただし、乳液を省くことで得られるメリットもあれば、逆にデメリットも存在します。
本記事では、乳液を使わないことの良い点と悪い点、そして乳液を省いた場合の代替ケアやおすすめアイテムについて、わかりやすく解説します。スキンケア初心者の方でも理解しやすいよう、順を追って説明していきますのでぜひ参考にしてください。
- メイク前の乳液が必要かどうかの判断基準
- 乳液を省くことのメリットとデメリット
- 乳液の代わりになるスキンケア方法
- 肌質や環境に応じたスキンケアの選び方
メイク前の乳液は必要?省くメリット・デメリット
まず、メイク前に乳液が本当にいらないのか、その答えを見ていきましょう。
結論としては「人による」です。
乳液は化粧水で補給した水分を肌に閉じ込めて保湿する役割を持つため、多くの場合でメイク前に乳液を使うと乾燥を防ぎ、化粧ノリを良くする効果があります。
しかし、一方で肌質や季節によっては乳液を使うことで却って化粧崩れしやすくなったり、ベタつきを感じたりすることもあります。ここではまず、乳液を省くことのメリットと乳液を省くことのデメリットをそれぞれ確認してみましょう。
乳液を省くメリット

「乳液を付けると肌がベタベタする感じが苦手」「朝はあまり時間がない」という理由で、メイク前の乳液を省略したいと考える方もいるでしょう。乳液をスキンケアから省くことには、いくつかのメリットがあります。
まず、メイクが崩れにくくなる可能性があります。乳液をつけすぎたり重いテクスチャーのものを使ったりすると、肌表面が油分でいっぱいになりすぎてファンデーションがヨレたり崩れたりしやすくなることがあります。特に脂性肌(オイリー肌)の方や暑い季節には、乳液を省いて肌をさっぱり保つことで、メイク持ちが良くなる場合があります。
次に、肌トラブルを防ぎやすい点もメリットです。乳液は本来肌に潤いを与えるものですが、肌質に合わない乳液を無理に使うとニキビや吹き出物の原因になることがあります。例えば油分が多めの乳液を脂っぽい肌に使うと毛穴が詰まりやすくなり、結果としてニキビができてしまうことも。自分の肌に合わないと感じる乳液を無理に使うくらいなら、いっそ省いてしまった方が肌が安定するケースもあります。
スキンケアの時短につながるのもメリットと言えます。朝のスキンケアステップを減らせるので、その分メイクに時間を回せますし、忙しい朝の準備が少し楽になります。特にオールインワンジェルや日中用クリームなど他のアイテムで代用する場合、乳液のボトルを1つ買わずに済むので経済的という面もあるでしょう。
このように、乳液を省くことで「ベタつきや崩れの防止」「ニキビなどの肌トラブル回避」「時短・手間の軽減」といった良い点が期待できます。
乳液を省くデメリット
一方で、乳液をスキンケアから省略することには注意すべきデメリットも存在します。乳液の役割を果たすものを何も使わない場合、肌のうるおいが不足してしまい、別の問題を引き起こす可能性があります。
最大のデメリットは、乾燥しやすくなることです。乳液は化粧水や美容液で肌に与えた水分を油分の膜で閉じ込めてキープする「フタ」の役割があります。乳液をつけないと、せっかく化粧水で補給した水分が蒸発しやすくなります。
特に乾燥しやすい季節(冬場や空気が乾燥する時期)や、もともと乾燥肌の人の場合、数分も経たないうちに肌から水分が逃げていってしまい、肌がカサついてしまうでしょう。朝せっかく化粧水をつけても、その後に乳液で保湿しないと肌がすぐ乾いてしまい、メイクをする頃には肌がつっぱる…なんてことにもなりかねません。
また、肌内部の水分・油分バランスが崩れる可能性もあります。肌が乾燥すると角質層のバリア機能が低下し、肌は不足したうるおいを補おうとして皮脂を過剰に分泌しがちです。
その結果、テカリやすくなったり、毛穴に皮脂が詰まってニキビができてしまったりといったトラブルにつながることがあります。乳液を付けなかったことで一時的にはサラッとするかもしれませんが、後から皮脂が余計に出てべたつく悪循環に陥ることもあり得ます。
さらに、メイクのノリや仕上がりへの影響もデメリットとして挙げられます。肌が十分に保湿されて柔らかい状態だと、ファンデーションや下地が肌に均一にフィットしやすく、化粧ノリが良くなります。逆に乳液を省いて肌が乾燥したままだと、ファンデーションが粉を吹いたようになったり、細かいシワに入り込んで目立ったり、仕上がりが悪くなる可能性があります。
要するに、乳液を省く場合は「乾燥による肌荒れ・化粧ノリの悪化」「皮脂の過剰分泌によるテカリやニキビ」のリスクがあることを理解しておく必要があります。
メリット・デメリットまとめ表
上で挙げたメリットとデメリットをまとめると、以下のようになります。
乳液を省くメリット | 乳液を省くデメリット |
---|---|
肌のベタつきを抑えられる(メイク崩れ防止) | 肌が乾燥しやすくなる |
ニキビ・吹き出物などのトラブルを避けやすい | 水分が蒸発しやすくなる(保湿不足) |
朝のスキンケアが時短になる | 肌の水分油分バランスが崩れやすい |
スキンケアの手間やコストを減らせる | 化粧ノリ・仕上がりが悪くなる場合がある |
では、どんな人・どんな場合なら乳液を省いてもOKで、どんな場合にはやはり乳液が必要なのでしょうか?次に、肌質やシチュエーション別に解説します。
乳液を省いてもいい人・場面

脂性肌でベタつきやすい人は、メイク前にあえて乳液を使わない方が調子が良いケースがあります。もともと皮脂分泌が盛んなオイリー肌の方は、乳液まで使うと油分過多になってしまい、メイク崩れやテカリにつながりやすいです。
そのため、朝は乳液を省略して化粧水だけにするか、ごく軽いテクスチャーの保湿剤だけに留める方が肌がサラサラに保ててメイクが長持ちするでしょう。夏場など湿度が高い時期も、肌があまり乾燥しにくいため、乳液を無理に使わなくても問題ない場合があります。汗や皮脂が出やすい夏は、乳液を省くことで化粧崩れ防止になることも多いです。
また、他のアイテムで保湿できている場合も乳液なしで済ませられます。例えば、化粧水自体が高保湿タイプだったり、美容液やオールインワンジェルなどでしっかり保湿できているなら、あえて乳液を重ねなくても肌がしっとり保てることがあります。
最近は化粧水と乳液の機能を兼ね備えたオールインワン化粧品や、高保湿の化粧下地も登場しています。こうしたものを使っている場合は、乳液を省いても大丈夫でしょう。
肌が強くトラブルが少ない人も、シンプルケアで問題が起きにくいため、必ずしも乳液が必要ではないかもしれません。若くて皮脂分泌が盛んな年代や、「特に乾燥や肌荒れに悩んだことがない」という人は、乳液なしでも自前の皮脂である程度うるおいが保たれていることもあります。
乳液を使った方が良い人・場面
反対に、以下のような場合にはメイク前でも乳液を使った方が良いでしょう。
まず、乾燥肌や敏感肌の人です。乾燥肌の方はただでさえ肌の水分保持力が低いため、乳液を省くと途端にカサつきやすくなります。メイク前に肌が粉を吹いてしまったり、乾燥によるかゆみ・赤みが出てしまう恐れもあります。
敏感肌の方もバリア機能が弱めなので、乳液でしっかりフタをして守ってあげることが大切です。こうした肌質の方は、朝でも乳液(もしくはクリーム)を使って保湿する習慣を続けたほうがメイクの仕上がりや肌状態が安定しやすくなります。
冬場や乾燥する季節・環境も、乳液を省かない方が安心です。空気が乾燥する冬や、エアコンで湿度が下がった室内で長時間過ごすような場合、朝にしっかり乳液まで塗っておかないと日中の乾燥から肌を守れません。特にオフィスワークで暖房の効いた部屋にいると肌が乾きやすいので、メイク前の乳液はスキップしない方が良いでしょう。
さらに、**年齢肌(エイジングが気になり始めた肌)**の方も、朝の乳液での保湿をおすすめします。加齢によって皮脂分泌が減ってくると、若い頃は平気でも徐々に肌が乾きやすくなります。肌にハリを出すためにも、朝の乳液を習慣にしたほうが化粧ノリが良くなり、ファンデーションの溜まりやシワっぽさを防げるでしょう。
総じて、「少しでも乾燥が気になる人」や「肌のうるおいに不安がある状況」では乳液を使うのが無難です。無理に省こうとせず、肌に合わせて柔軟に判断してくださいね。
乳液を省く場合の代わりのケアとおすすめアイテム
「自分は乳液を省いても大丈夫かも」と思った方でも、そのまま何もせずに乳液を抜いてしまうのは少し注意が必要です。乳液を使わない場合でも、別の方法で肌にフタをしてうるおいを保護するケアを取り入れると安心です。ここからは、乳液の代わりにできるスキンケア方法と、実際に使えるおすすめの商品を紹介します。
乳液の代わりになるスキンケア方法

乳液を使わない場合でも、保湿自体はしっかり行う必要があります。乳液の代わりにうるおいを閉じ込めてくれるアイテムとして、例えば以下のようなものがあります。
- オールインワンジェル:化粧水・美容液・乳液・クリームなど複数の役割を兼ね備えたジェル状のスキンケア製品。一つで保湿までできるので乳液を別途使わなくてもOKです。
- 保湿クリーム:乳液より油分が多く保湿力の高いクリームを使って、化粧水の後のフタをする方法です。乳液の代わりにクリームを薄く伸ばせば、よりしっかり保湿できます。
- 保湿系の化粧下地:スキンケアとメイク下地を兼ねた保湿効果の高い下地を使えば、乳液を省略してもメイク前の肌を整えられます。朝の時短にもなり、一石二鳥です。
- フェイスオイルやワセリン:少量のフェイスオイル(ホホバオイルやアルガンオイルなど)やワセリンを化粧水後になじませて油分の膜を作る方法です。ごく少量を薄く伸ばせばベタつきを抑えつつうるおいをキープできます。
以上のような方法で乳液の役割(油分による蓋)を補えば、乳液を使わなくても乾燥から肌を守ることができます。では、具体的にどんなアイテムを使えば良いのでしょうか?次に、おすすめの商品をカテゴリ別に紹介します。
オールインワンジェルで乳液いらずの時短ケア
忙しい朝に乳液まで手が回らない…という方には、オールインワンジェルがおすすめです。オールインワンジェルは、化粧水や乳液、美容液などの機能が1つにまとまったジェル状のスキンケアアイテムです。洗顔後にこれ1つを塗るだけでお手入れが完了するので、乳液を別途使う必要がありません。
例えば、ドラッグストアでも手に入るロート製薬の「肌ラボ 極潤パーフェクトゲル」は、高保湿なヒアルロン酸配合のオールインワンジェルです。化粧水・乳液・美容液・クリーム・パックの5役を果たすとされており、これだけで朝のスキンケアが完了します。
プチプラながらしっとり感が続くと好評で、乳液代わりに使うのにもピッタリでしょう。同じく人気の新日本製薬「パーフェクトワン モイスチャージェル」は少し価格は上がりますが、保湿力と美容成分の充実したオールインワンジェルです。どちらもAmazonなどで購入可能で、忙しい方やスキンケアを手早く済ませたい方にうってつけです。
オールインワンジェルを使えば時短になるだけでなく、肌の上に重ねるアイテム数が減る分、メイク前のベタつきも抑えやすくなります。「乳液を塗ると厚塗り感が苦手…」という人でも、ジェルならみずみずしくスッとなじむので使いやすいでしょう。
保湿クリームで乳液の役割をカバー
「乳液よりクリーム派」という方や、乾燥が気になる方には保湿クリームで代用する方法がおすすめです。乳液を飛ばして、その代わりに化粧水の後にクリームを薄く伸ばすことで、肌にフタをする役割を果たせます。クリームは乳液より油分が多く配合されているため保湿力が高く、少量でもしっかり潤いを閉じ込めてくれます。
例えば、花王の「キュレル 潤浸保湿フェイスクリーム」は敏感肌にも使いやすい低刺激処方でありながら、高い保湿効果を持つクリームです。セラミド機能成分が配合されており、肌のうるおいを守って乾燥を防いでくれます。化粧水の後にこのクリームを少量なじませれば、日中の乾燥対策はばっちりでしょう。
乳液の代わりとして使ってもベタつきにくく、しっとりするのに表面はサラッと仕上がるのでメイク前にも適しています。キュレルの製品はドラッグストアやAmazonで手軽に手に入る点も嬉しいですね。
このようにクリームを活用すれば、乳液を使わなくても十分な保湿が可能です。ただし、クリームはつけすぎるとテカリの原因になる場合もあるので、米粒大から様子を見て調整しましょう。適量をしっかり伸ばせば、肌がもっちりと潤って化粧ノリも良くなります。
保湿系の化粧下地でうるおいキープ&メイク準備
スキンケアの最後に乳液を省いて、そのままメイクに入るのが不安な場合は、保湿効果の高い化粧下地を活用する方法があります。近年はスキンケア効果を謳う下地も多く、単に肌色を補正するだけでなく保湿成分を配合していたり、乾燥から肌を守る機能を持つものがあります。こうした下地を使えば、乳液なしでもメイク前の肌をしっとり整えることができます。
例えば、キュレルの「潤浸保湿 ファンデ負担防止ベース」は乾燥性敏感肌向けに作られた保湿力の高い化粧下地です。セラミド機能成分やユーカリエキスなどが配合されており、ファンデーションによる乾燥や負担から肌を守ってくれます。SPFも入っているので日中の紫外線対策にもなり、一石二鳥です。乳液を塗らなくても、この下地を仕込めば一日中カサつきにくい肌を保てるでしょう。
また、プチプラで人気のサナ「なめらか本舗 スキンケアUV下地」もおすすめです。豆乳発酵液などの保湿成分を含んだスキンケア発想の下地で、しっとりするのにベタつかず、肌に優しいノンケミカル処方(紫外線吸収剤不使用)となっています。UVカット効果もあり、まさに朝の乳液代わりとして使えるアイテムです。こちらもAmazonで手頃な価格で購入できます。
保湿系下地を使うことで、「スキンケアの延長」と「メイクの準備」を同時に叶えることができます。乳液をつけてからさらに下地…と重ねるよりも肌にとってシンプルですし、時短にもなります。特に乾燥が気になるけれど乳液のベタつきは避けたいという場合は、こうした下地を活用してみると良いでしょう。
メイク前に乳液はいらない?の総括
以上、メイク前の乳液を省くことについて、メリット・デメリットから代替手段、おすすめ商品まで幅広く紹介しました。まとめると、乳液をメイク前に使うべきかどうかは自分の肌質と状況次第です。脂性肌でべたつきが気になる人や、他のアイテムでしっかり保湿できている人は、無理に乳液を使わなくても良いでしょう。一方、乾燥肌の人や乾燥しやすい環境では、乳液でフタをしてあげることで肌の調子とメイク映えが良くなります。
乳液を省く場合でも、代わりにオールインワンジェルやクリーム、保湿系下地などを上手に取り入れれば、うるおい不足によるトラブルを防げます。
スキンケア初心者の方は、まずは自分の肌が「乳液なしで平気なタイプか、乳液があった方が調子いいタイプか」を観察してみてください。最適な方法は人それぞれですが、本記事の内容をヒントに、自分に合ったスキンケアとメイク前のお手入れ方法を見つけていただければ幸いです。
乳液を上手に取捨選択して、自分の肌に合った快適な朝のスキンケアを実践してみましょう!
- メイク前の乳液は必ずしも必要ではない
- 乳液は化粧水の水分を閉じ込める役割がある
- 乳液を省くとメイクが崩れにくくなることがある
- 乳液を使わないと肌が乾燥しやすくなる
- 脂性肌の人は乳液を省くことでテカリを防げる
- 乾燥肌の人は乳液を使った方が化粧ノリが良くなる
- 夏場や湿度が高い季節は乳液を省いても問題ない
- 冬場やエアコンの効いた環境では乳液が必要になることが多い
- 乳液を省くと肌の水分・油分バランスが崩れる可能性がある
- オールインワンジェルを使えば乳液の代わりになる
- 保湿クリームを薄く塗ることで乳液の役割を果たせる
- 保湿系の化粧下地を使うことでメイク前の乾燥を防げる
- 乳液なしでもスキンケアを工夫すれば乾燥を防げる
- 肌質や環境に応じて乳液を使うか判断することが大切
- 自分の肌に合ったスキンケアを見つけることが重要